片波の伏条台杉

片波の伏条台杉
ふくじょうだいすぎ

~悠久の時を越えてそびえ立つ巨大伏条台杉~
片波川原流域一帯は、古くから御杣御料として守られてきた森で、今日まで人為的影響を受けながらも大切に守られてきた西日本屈指の巨大杉群落の森です。長岡京、平安京の造営時や御所炎上の際には、膨大な量の建築用材がこの地より供給されたという記録が残り、鎌倉、南北朝時代には、御料林を中心に林業技術が発達し、1本の木から多くの材がとれるように台杉(やぐら杉ともいう)仕立てが盛んに行われました。その後、山国スギと名づけられ品種改良も進み、台杉に代わり1本植えが中心になりました。明治時代に入り、御料地の解体(1869)に伴い民間に払い下げられ、片波の森も地域の人々に利用されていきますが、南北朝時代から放置された台杉仕立ての杉は、大きくなり過ぎたことが用材としての価値を下げ、伐採の手から逃れたと言われています。この貴重な伏条台杉群は、平成11年に京都府天然記念物に指定されました。また、自然度の高い貴重な植生を残すこの地域一帯は、京都府自然環境保全地域の第1号に指定され、大切に守られています。

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