京の地蔵盆

京の地蔵盆
きょうのじぞうぼん

「地蔵盆」は、毎年8月中・下旬に行われる京都の伝統的な民俗行事です。「地蔵盆」は京都だけでなく、関西一円、全国各地で行われていますが、特に京都ではしっかりと残っており、「町内安全」や「子どもたちの健全育成」を願って誰もが参加できる年中行事です。
平成26年、「京の地蔵盆~地域と世代をつなぐまちの伝統行事~」は、「京都をつなぐ無形文化遺産」に選定されました。
●町内を見守るお地蔵さん
「地蔵盆」が終わると、祠から移動させてお地蔵さんは元の場所に戻ります。町内の住民は、日ごろから感謝の気持ちを込め、お地蔵さんの前で手を合わせ、祠を綺麗に掃除し、新しい花を活けます。大都市でありながら、まちの辻々で見かけるこうした光景は京都ならではのものです。
●身近な存在なのに、実はよく知らない!? お地蔵さんは「地蔵菩薩」が由来
地蔵菩薩は、お釈迦様が亡くなってその生まれ変わりとして弥勒菩薩がこの世に現れるまでの間(56億7000万年間)、人々を救うのが役割です。お坊さんと同じく、頭には宝冠も髪もありません。お寺などに安置される仏像としての地蔵菩薩は瓔珞(ようらく)を付け、左手には宝珠(ほうじゅ)を持ち、右手は手のひらを見せて前に下げるか、錫杖(しゃくじょう)を持っています。しかし道端で見る「お地蔵さん」は、頭が円いだけで、まるで丸坊主の子どものようです。中には宝冠を付けたものも混じっていて、本当は大日如来なのですが、それも「お地蔵さん」と呼ばれています。つまり、「お地蔵さん」は、地蔵菩薩であることを超え、広く民間信仰の対象となっているのです。(「京の地蔵盆~地域と世代をつなぐまちの伝統行事~ハンドブック」より)

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