天部の像

天部の像
てんぶのぞう

「天(てん)」とは実は「神」のことです。「デーヴァ」という「神」を指すサンスクリット語が「天」と漢訳されました。古代インドや西アジア、東南アジアなどの土着の神々が仏教に取り入れられて「天」となりました。天の多くは仏や仏の説く仏法を守護するという役目を負っています。大きく分けて「官僚派」と「武闘派」に区別できますが、姿はそれぞれに個性的で、ひと口にこれという特徴がありません。しかし分類はできます。簡単に分けますと「背広組」と「制服組」ですね。「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」といえるでしょうか。両極端ですからバラエティに富んでいるはずです。ほかの仏像と違うのは男女の区別があること。神様ですから性別があるのです。官僚派の天像としては「帝釈天(たいしゃくてん)像」「梵天(ぼんてん)像」、武闘派としたは「毘沙門天(びしゃもんてん)像」「十二神将像」「四天王像」「仁王像」など。また女性の天としては「吉祥天(きっしょうてん)像」「弁才天像」「伎芸天像」「鬼母神像」などいらっしゃいます。

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