明王像

明王像
みょうおうぞう

「明王(みょうおう)」とは難しい言葉でいいますと「如来(にょらい)」の「教令輪身(きょうりょうりんしん)」。簡単にいいますと「如来」の「化身」です。こちらをギロッとにらんでいる「忿怒相(ふんぬそう)」という威圧感たっぷりの面構えが「明王」の一番の特徴でしょう。「如来」は言葉で悩める者を導いてくれます。「菩薩(ぼさつ)」はその行動力で悩める者を導いてくれます。そんな如来や菩薩のような優しい態度で臨んでも、必ず仏法の邪魔をする「やんちゃ」な輩がいるものです。そんな一筋縄でいかない者たちに相対してくれるのが「明王」なのです。だから、厳しい表情をしたり、剣を持ったり、獲物を捉えるための仕掛けを持ったりしているのです。「罪を憎んで人を憎まず」という言葉の通り、人の道に外れた者自身をにらんであるのではなく、そうさせている煩悩や誤った考え方を断ち切ろうと、怖い顔をして武器を持っているのです。明王像の例としては「不動明王像」「愛染(あいぜん)明王像」「大威徳(だいいとく)明王像」「孔雀(くじゃく)明王像」などいらっしゃいます。

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