京都の代表的国宝建造物(社殿)

京都の代表的国宝建造物(社殿)
きょうとのだいひょうてきこくほうけんぞうぶつ(しゃでん)

現在、京都府内で国宝に指定されている神社建築は「宇治上(うじがみ)神社 本殿」と「同神社拝殿」そして「賀茂御祖(かもみおや)神社(下鴨神社)東本殿・西本殿」、「北野天満宮本殿・拝殿・石の間・楽の間」、「賀茂別雷(かもわけいかづち)神社(上賀茂神社)本殿・権殿」、「豊国(とよくに)神社唐門」です。この中で時代が1番古いのは「宇治上神社 本殿」で平安時代後期です。また2番目に古いのもやはり「宇治上神社」の「拝殿」で、鎌倉時代です。「宇治上神社」のワン・ツー・フィニッシュです。神社の場合、神様にはできるだけ新しい建物を使っていただくという考え方があり、古い建造物は残りにくい環境なのです。そして京都で一番古いだけでなく、日本全国を見ても、最古の神社建築ですので世界遺産に登録されています。また上賀茂・下鴨両神社の本殿などメインの社殿は江戸時代末の再建ですが、国宝に指定されています。神社の歴史は平安京以前、また数多の社殿群は、平安時代以降、再建場所も変わることなく、建築工法もよく伝統を保ってきたということでしょうか、やはり世界遺産に登録されています。

「京の用語集」一覧に戻る