天井

天井
てんじょう

建物の中を見てみましょう。よく話題にされるのが天井(てんじょう)ですね。天井を見ればその下に座るべき人の格がわかるといわれます。木が格子状に組まれている「格(ごう)天井」。その「格天井」の格子の中にさらに細かい格子が組み込まれている「小組(こぐみ)格天井」。またその天井をサイドから支輪を使って少し高くした「折上(おりあげ)小組格天井」。一番大切な人、公家ですと冠位の上位の方、武家でしたら将軍や大名、寺院ですと門主さん辺りになるでしょうか。そんな方々に座っていただく部屋の上は、「折上小組格天井」。そして次が「小組格天井」、「格天井」という順番になります。もちろん全ての部屋にこれらの天井が揃っているわけではありませんので、その場合、一番手の込んだ天井というのが一つの目安となるでしょう。普段使いの部屋には簡単な「竿縁(さおぶち)天井」。これは長い竿を数本上に並べてあるような簡素な天井です。

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