京都の代表的国宝建造物(寺院編)

京都の代表的国宝建造物(寺院編)
きょうとのだいひょうてきこくほうけんぞうぶつ(じいんへん)

京都府には現在、国宝建造物が48件有り、この数字は全国の都道府県の中でもトップです。有名なところでは「東寺五重塔」、「蓮華王院本堂(三十三間堂)」、「清水寺本堂(舞台)」など。少し変わった国宝建造物では「広隆寺桂宮院(非公開)」。こちらは八角形のお堂で、奈良の法隆寺夢殿と似ています。やはりどちらも聖徳太子ゆかりの寺院ですから、共通点として考えてみても面白いですよ。夢殿と違うところは、屋根が檜皮葺(ひわだぶ)きである点です。また「豊国神社唐門」もその建築彫刻が素晴らしく、特に大きな鶴の彫りものは立体的で、今にも飛び出してきそうです。また「仁和寺金堂」は、もともと京都御所にあった紫宸殿(天正年間、豊臣秀吉によって造営)を移築したもので、その際、宮殿風の内部は、仏堂風に改めましたが、外観は手を加えず、ほぼそのままの状態で、寝殿造の様子が今でもはっきりと分ります。内部に限っていえば、江戸時代初期の劇的ビフォーアフターですね。

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