薄茶の飲み方①(薄茶を飲む前に感謝をいたします)

薄茶の飲み方①(薄茶を飲む前に感謝をいたします)
うすちゃののみかた①(うすちゃをのむまえにかんしゃをいたします)

お菓子を食べ終わるころ、亭主から薄茶が運ばれてきます。茶碗は客から見て畳の縁(へり)より外側に置かれます。薄茶をいただくときは、自分が座っているところから見て①左右に座る連客と②亭主という順番に言葉をかけます。①まず初めに、自分より上座の客がいる場合、茶碗を右手でとり、上座の客と自分の間、畳の縁より内側に置き、両指先を畳について、「お相伴(しょうばん)いたします」とお辞儀をします。もしくは「もう一服いかがですか」と言います。また、自分より下座の客がいる場合も、同じく茶碗を右手でとり、自分より下座の客との間、茶碗を縁より内側に置き、両指先を畳について、「お先に頂戴いたします」と声をかけます。②続いて、茶碗を畳の縁内、自分の正面に置き、両手の平を畳につけ、亭主に向かって「頂戴いたします」と感謝の言葉を述べます。

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