菓子について

菓子について
かしについて

わが国の菓子は、鎌倉時代から室町時代にその原型ができたといわれています。古くは栗などの木の実、柿・梨などの果物、昆布、椎茸などが使われていました。その後、茶の湯の発展とともに、抹茶に調和する和菓子が生まれました。濃茶には主菓子(おもがし)(生菓子)、薄茶には干菓子(ひがし)、有平糖(あるへいとう)、打物(うちもの)、煎餅などの乾いた菓子が用います。亭主は、菓子も茶席の花と同じように、茶会の目的や趣向、季節によって道具の調和などを考えて決めます。あくまで茶に使われる菓子は、一服(いっぷく)の茶を美味しくいただくためのものです。

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