茶会と茶事 濃茶と薄茶について

茶会と茶事 濃茶と薄茶について
ちゃかいとはちゃじ こいちゃとうすちゃについて

お茶を連客で回し飲みをする(ドロっとした濃いお茶を飲む)、みなさんがよく思われているお茶は、濃茶(こいちゃ)とよばれるものです。現代では抹茶を一服飲むことを中心とする会を茶会といい、料理(懐石=かいせき))や濃茶まで含む正式な会を茶事(ちゃじ)といいます。茶事では喫茶と食事を含みます。喫茶とは、濃茶と薄茶(うすちゃ)のことです。濃茶は客の人数分の抹茶を一つの茶碗に練った濃い茶を連客で回し飲みをして頂きます。主客の絆を深めあい、千利休(せんのりきゅう、1522-1591)から連綿(れんめん)と続く茶の縁(えにし)を感じながら、「一期一会(いちごいちえ)」を楽しむことができます。茶事は稽古を重ねた人同士が行う儀式的な要素のある会です。通常、茶会でいただくお茶とは一般に「薄茶」「抹茶」「お薄」と呼ばれているお茶のことで、1人1碗でいただきます。

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