上七軒と「北野をどり」

上七軒と「北野をどり」

五花街の中ではその歴史が最も古く、室町時代に北野天満宮が社殿を修理する折、その余った木材で天神さんの東に七軒の茶屋を建てたのが発祥とされています。天正15年(1587)、豊臣秀吉が「北野大茶湯(きたのおおちゃのゆ)」を主催の折、この茶屋の一軒に立ち寄り、御手洗団子(みたらしだんご)が献上され、いたく気に入り茶屋株を与えた(公的営業権を認めた)と言われています。その御手洗団子が今も上七軒の紋となっています。その後、織物産業の発展と共に、西陣の旦那(だんな)衆方の奥座敷として栄えました。

また、「北野をどり」は昭和27年(1952)の北野天満宮創建千五十年の万燈会で奉納された踊りが始まりといわれています。毎年4月15日から「天神さん」の日である25日まで行われていましたが、平成22年からは繰り上げられて3月の「天神さん」の日(25日)から実施されることになり、桜舞う春をいっそう華やかにしています。踊りの内容は演劇的な要素を多く取り入れた舞踊劇ともいえるもので、舞や所作の指導には花柳流があたっています。

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