舞妓の髪型

舞妓の髪型
まいこのかみがた

芸妓の髪の毛が鬘(かつら)であるのと違って、舞妓の髪型は全部自分の髪の毛で整えます。舞妓の最もポピュラーな髪型は「割れしのぶ」です。数年くらい経ってベテラン舞妓になりますと、今度は「おふく」という髪型にします。この「おふく」の期間、「始業式」や「八朔(はっさく)」などフォーマルな行事のときは、黒紋付に「奴島田(やっこしまだ)」という大人風の髪型にします。また祇園祭の期間中には「おふく」から「勝山(かつやま)」という期間限定の髪型に変え、かんざしも銀色の「梵天(ぼんてん)」をさします。そして、「衿替(えりが)え(舞妓から芸妓になること)」前の、たった2週間限定の髪型が「先笄(さっこう)」という独特の髪型をします。この「先笄」を見かけますと「ああ、もうすぐこの舞妓さん卒業なんだな。」と分かる様になればかなりの花街通です。
また舞妓が髪結い屋さんに行くのが1週間に一度くらいのペース。ですから地毛の舞妓さんは寝るときに高めの枕をして寝なくてはならないそうです。

「京の用語集」一覧に戻る