お茶屋さんとは

お茶屋さんとは
おちゃやさんとは

「茶屋」とはもともと、社寺に参詣したり、物見遊山に来た人たちに、お茶や菓子をだしたお店がルーツです。「上七軒(かみしちけん)」は「天神さん(北野天満宮)」にお参りに来る人、「祇園甲部」や「祇園東部」は「祇園さん(八坂神社)」にお参りに来る人たちが寄った、門前茶屋が発祥です。

最初は茶や菓子などを参詣者に出すだけでしたが、その内奥の座敷にあがって、足洗い(御苦労さん会)も兼ねて、ゆっくりと座敷でくつろいでもらい、そのために女性たちが舞や三味線などで疲れたお客さんたちをねぎらうようになったのです。
 「茶屋」はお客さんをもてなす、ささやかな宴会場であり「お座敷」と呼んでいます。通常舞妓や芸妓はこのお茶屋にスタンバイしているのではなく、「置屋(おきや)」あるいは「屋形」と呼ばれるところに住んでいます。ですから、お茶屋に予約が入りますと、置屋に連絡が行くわけです。

またお茶屋で本格的な料理も作っていると思われがちですが、原則的には料理は仕出し屋(出張料理専門の店)から持って来てもらいます。ですからお茶屋の女将(おかみ)さんはお客さんの希望や好き嫌いなどをきちんと把握して、発注をするコーディネ―ターといえるでしょう。

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