京黒紋付染

京黒紋付染

京黒紋付染とは、婚礼時、友禅や刺繍などがほどこされた格の高い黒留袖や男性の黒紋付、葬儀の喪服に見る和装です。漆黒の深い味わいを持った黒色は日本の慣習に欠かせないものでした。

黒紋付染が確立したのは17世紀の初め。武士階級で黒紋付が愛用され、明治時代には紋付羽織袴が国民の礼服に制定され広まりました。海外の染色技術により、古来より手間のかかる「びんろうじ染」から現在の黒浸染(くろしんせん)と、三度黒(さんどぐろ)または黒染料の二つの技法による黒引染(くろひきぞめ)が一般です。

冠婚葬祭で若い方が京黒紋付染の和装を身にまとう機会は少ないですが、日本人に合う深みのある黒は伝統として大切に守っていきたいものです。

最近はこの黒染めの技を生かして、洋服やカバンなどに取り入れられ、若い人たちがおしゃれに着こなせるのも、伝統の黒だからこそ、かもしだせる風合いなのでしょう。

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