北白川には「北白川史跡と自然の道」と名づけられたハイキングコースがあります。 コースには,興味深い史跡が多く存在している他、眺望や森林浴を楽しむこともできます。
●問合せ北白川愛郷会
電話:075-722-5034/
075-701-7982
・小沢芦庵墓(バプテスト病院内)
江戸中期の歌人で伴蕎蹊,慈延,澄月と共に平安四天王といわれ,沈滞した当時の歌壇を否定し,「歌はただ今思うことを,人のわかるように詠むべきだ」として「ただごと歌」を提唱しました。

・地竜大明神
山の神様大山祇神(おおやまずみかみ)をお祀りしています。

・白幽子巌居の蹟
 臨済宗中興の白隠禅師は若い頃,難病といわれる苦痛を負ってこの白川山中に白幽子を訪ね,教えを受けて大悟されました。白幽子は仙人のような生活をしていましたが実在の人で,もともとここに洞穴らしきものもありました。お墓も吉田芝の墓地にあります。ここにある石柱は大画家である富岡鉄斎が建てたものです。
・北白川城跡
 室町時代,物資貯蔵や舞台の居住の必要から城塞の建築が行われ,足利義晴十二代将軍やその子義輝も再三この山城に立てこもり,更に朽木方面へ逃げたこともありました。
・勝軍地蔵
瓜生山頂にある古墳の中に江戸時代中期まであったお地蔵様で鎧兜に身を固めています。江戸中期に照高院門跡(今の北白川宮の先祖)が疫病治癒のあらたかなお地蔵様として,現在のバプテスト病院横の小山の上のお堂に移し安置しました。
・瓜生山
この山は,太古地球内のマグマが比叡山と大文字山の間に貫入して冷却し,花崗岩になり,一時は比叡山より高くなったと言われる大きな山が風雨で削られて残ったものだそうです。
・身代り不動尊
地蔵谷バス停の少し南,川向こうにあり,山路は物騒なので旅人安全のため崇鏡という法師が安置しました。
ここの不動院ではラジウムを含んだ地下水が出ることで有名です。
北白川愛郷会 監修